2013年10月12日土曜日

TOEIC, TOFLEがそんなに良いものか?

TOEIC, TOFLEがそんなに良いものか?

コーヒー


 英語の検定試験というものが世の中にはいくつかあり、TOEICやTOFLEもその中のひとつ。TOEICはビジネスマンのための英語の検定で、TOFLEは留学生のためのもの。

 英検は日本で作られた英語の検定であるが、一方で、TOEICやTOFLEはアメリカで作られたもの。故に検定の試験問題中に一切     日本語は出てこない。

 ここで我々の頭の中に湧いてくる疑問点は、我々に馴染みのある英検とTOEICやTOFLEのどちらが良いのか、どちらが勉強のし甲斐のあるのか、と言うことである。

 このような問いかけには、TOEICやTOFLEは皆、英語で書いてあるし、アメリカ産のものなので、「本場モン」なので、やっぱりTOEICやTOFLE、だと宣う(のたまう)人が多い。

 この件について言えば、どちらも同じ、というのが結論である。TOEICやTOFLEも英検も長い間、人々に支持され続いている訳ですから、それなりのものである。英検でもTOEICやTOFLEでも英語の出来る人は高い点数を取る。英語能力とこれらの検定は相関が認められる。

 また、実際に、英検の級とTOEICやTOFLEの点数の間にも相関があり、英検○○級だと、TOEICやTOFLEでは○○点程度、というものもすでに公開されている。

 次に語らなければならないのは、どのようなご利益があるのか、ということである。
 
 英検は国内での入学試験、就職試験でそれなりの級をもっていると有利になることがある。大学入試で、推薦を得られたりすることもある。

 TOEICはよく分からないがTOFLEは留学生の英語の理科度の指標として用いられている。受け入れるアメリカ側の学校関係者からしてみると、その留学生がどのくらい英語ができるのかは、ぜひ知っておきたいところである。
 留学生の受け入れ条件にも、TOFLE ○○点以上 とあるものも多い。このようにTOFLEでの点数が留学条件に指定されているところはTOFLEが必須となろう。

 逆に言えば、そのような留学をあえて考えていないのなら、TOFLEはあまりご利益がない。ちょっと前に、日本の大学の試験で、TOFLEを必須にしようと突然言い出した国会議員がおられたが、このようなことを考えると、私に言わせれば、馬鹿の極みである。

 まあ、一般的に、この記事を読んでいる方は、自分の英語の勉強の目標として何か、このような検定はどうか、と考えておられると思う。

 その点から行くと、どちらでもよろしいかと思う。

 ただ、この手の勉強の欠点は、まとまった時間が必要だ、ということ。机に座って、辞書や参考書、そして、問題集を広げて勉強するまとまった時間が必要であると言うこと。自分の本来持っている英語力で取れる点数なり級なりは、サッと取れるだろうが、それ以上のものを望むならば、まとまった時間をかけて勉強しなくてはいけない。

 それは当たり前なのだが、学生ならいざ知らず働いていて、そのような時間が取れるのか、ということ。これが最大の問題であろうな。(平成25年10月12日)

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英語の諺 その文法と解釈の研究 (新々英文解釈研究 山崎貞 に準拠) 目次
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